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今回は 

椎間関節嚢腫とは、背骨の椎間関節付近にできる嚢腫性病変です。神経を圧迫すると腰痛やお尻の痛み、足の痛み・しびれなどが現れることがあります。椎間関節嚢腫ができる原因や症状、MRIなどの検査、自然に改善する可能性、保存療法・手術などの治療方法、来院・受診の目安まで専門家がわかりやすく解説します。

この記事は整形外科リハビリ科に10年間勤務し、術前・術後のリハビリ実務を経て独立。業界歴18年。
脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、変形性股関節症などに対する根本改善を得意とする院長が
医療現場での豊富な臨床経験と、数多くの手術回避事例に基づき、本記事を監修しています。

記事構成

①椎間関節嚢腫とは?まず知っておきたい結論

②椎間関節嚢腫はなぜできる?考えられる原因

③椎間関節嚢腫の症状は?自分で確認したいセルフチェック

④椎間関節嚢腫は自然に治る?検査・治療方法について

⑤椎間関節嚢腫が心配なときは?来院・受診の目安

椎間関節嚢腫とは?まず知っておきたい結論

38358822-02c4-4156-88f6-09d83afddd9f「椎間関節嚢腫と言われたけれど、これは何?」「手術をしないといけないの?」と不安になる方もいるでしょう。

椎間関節嚢腫は、背骨にある椎間関節の近くにできる嚢腫性の病変です。特に腰椎でみられ、できた場所や大きさによっては神経を圧迫し、腰痛だけでなく、お尻から足にかけて痛みやしびれが出ることがあると言われています。

ただし、MRIなどで椎間関節嚢腫が見つかったからといって、必ず手術が必要になるわけではありません。症状の程度や神経への影響などを確認しながら、保存的な方法で経過を見るケースもあります。

椎間関節嚢腫とは背骨の関節付近にできる嚢腫性病変

「そもそも椎間関節ってどこ?」と思いますよね。

椎間関節は、上下に並ぶ背骨を後方でつないでいる関節です。椎間関節嚢腫は、その関節の近くに袋状の病変が形成された状態を指します。椎間関節の変性などが関係して発生すると考えられており、滑膜嚢腫などを含めて椎間関節近傍嚢腫として扱われることもあります。

腰椎にできることが多く神経を圧迫すると症状が現れる

「嚢腫があるだけで痛くなるの?」という疑問もあるでしょう。

ポイントになるのは、嚢腫そのものよりも周囲の神経との位置関係です。腰椎の椎間関節付近にできた嚢腫が脊柱管側へ張り出し、神経根などを圧迫すると、足に痛みやしびれが現れる場合があると言われています。

実際に、MRIで嚢腫様の病変による神経根の圧迫が確認された症例も報告されています。

腰痛・お尻の痛み・足の痛みやしびれが代表的な症状

椎間関節嚢腫でみられる症状は、人によって異なります。

腰だけが痛む方もいれば、「お尻から太ももにかけて痛い」「片方の足がしびれる」と感じる方もいます。医学文献では、腰殿部痛や神経根症などがみられると言われています。

そのため、「腰が痛いから椎間関節嚢腫」と症状だけで判断することはできません。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と似た症状が出ることもある

ここは間違えやすいところです。

椎間関節嚢腫によって神経が圧迫されると、腰からお尻、足にかけて痛みやしびれが現れる場合があります。このような症状は椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などでもみられるため、症状だけでは区別しづらいと言われています。

「坐骨神経痛だと思っていたら、MRIで椎間関節嚢腫が見つかった」というケースも考えられるため、症状が続く場合には画像検査を含めた確認が大切です。

嚢腫が見つかっても必ず手術になるわけではない

「嚢腫=手術」と考える必要はありません。

2024年に報告された腰椎椎間関節近傍嚢腫59例の研究では、保存的な方法を行ったうち34例が手術に至らなかったと報告されています。

一方で、痛みやしびれが強い場合や、足の筋力低下など神経症状がみられる場合には、手術を含めた対応が検討されることもあります。椎間関節嚢腫は、嚢腫の有無だけではなく「どの神経に影響しているのか」「日常生活にどの程度支障があるのか」まで確認することが重要と言われています。

引用元:https://fujisawaseitai.com/cases/facet-joint-leg-numbness/

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椎間関節嚢腫はなぜできる?考えられる原因

「どうして背骨の関節に嚢腫ができるの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。椎間関節嚢腫ができる仕組みは、すべてが明確になっているわけではありません。ただ、加齢による椎間関節の変性や関節への繰り返しの負担、腰椎の不安定性などが関係すると考えられています。

そのため、「姿勢が悪いからできた」「腰を使いすぎたからできた」と一つの原因だけに結びつけないことが大切です。ここでは、現在考えられている椎間関節嚢腫の原因を順番に見ていきましょう。

加齢などによる椎間関節の変性が関係すると考えられている

「年齢も関係するの?」と気になりますよね。

椎間関節は背骨の後方にあり、腰を曲げたり伸ばしたりするときに働く関節です。医学書院では、関節症性変化が起きた椎間関節の動きなどが椎間関節嚢腫の発生に関係すると考えられています。つまり、年齢を重ねるなかで生じる関節の変化が一つの背景になる可能性があります。

椎間関節の動きや負担によって関節周囲に変化が起こる

椎間関節嚢腫は、単に「年齢の問題」だけではないと言われています。

椎間関節に繰り返し動きや負担が加わることで、関節包などの周囲組織に変化が生じ、嚢腫の形成につながるという考え方があります。実際にスポーツ選手での発生も報告されており、慢性的なストレスとの関連が指摘されています。

変形性腰椎症や腰椎すべり症などを伴うことがある

椎間関節嚢腫だけが単独で見つかるとは限りません。

腰椎の変性が進んでいる場合には、変形性腰椎症や腰椎すべり症などの変化を伴うケースがあります。過去の医学文献でも、椎間関節の変性や腰椎すべり症がある場合には、椎間関節付近の滑膜嚢腫を考慮する必要があると言われています。

滑膜嚢腫・ガングリオンとの違いとは?

「椎間関節嚢腫とガングリオンは別物?」と迷うかもしれません。

以前は、嚢腫の内側を覆う滑膜細胞の有無などによって「滑膜嚢腫」と「ガングリオン」に分けられていました。ただし、実際には画像や組織だけで区別しづらいケースもあり、現在はこれらをまとめて椎間関節嚢腫と呼ぶことがあります。

腰椎手術後に椎間関節嚢腫が生じるケースもある

頻度については慎重に考える必要がありますが、腰椎の手術後に椎間関節嚢腫が生じるケースも報告されています。

医学書院では、除圧術後には手術を行った椎間に、固定術後にはその上位などに嚢腫が生じることがあると言われています。 ただし、「腰の手術をすると椎間関節嚢腫ができる」という意味ではありません。手術歴だけで判断せず、現在の症状やMRIなどの画像所見を含めて確認することが大切です。

引用元:https://fujisawaseitai.com/cases/facet-joint-leg-numbness/

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椎間関節嚢腫の症状は?自分で確認したいセルフチェック

8d3c56e7-1709-4388-a086-eb777a439274「椎間関節嚢腫があると、どんな症状が出るの?」と気になりますよね。椎間関節嚢腫は、できている場所や神経への圧迫の程度によって症状が変わると言われています。特に腰椎で神経根が圧迫されると、腰やお尻だけでなく、足に痛み・しびれが広がるケースも報告されています。

ただし、症状だけを見て「椎間関節嚢腫だ」と判断することはできません。まずは現在の症状を整理するために、次のポイントを確認してみましょう。

腰からお尻にかけて痛みがある

まず確認したいのが、痛みを感じる場所です。

椎間関節嚢腫では、腰痛やお尻の痛みを伴うことがあると言われています。実際の症例報告でも、腰痛と下肢痛を訴え、MRIで椎間関節付近に嚢腫様の病変が確認されたケースがあります。

「腰だけが重いのか」「お尻まで痛むのか」など、痛む範囲をチェックしておくとよいでしょう。

片側のお尻から足に痛み・しびれが広がっている

「お尻から足にかけてビリビリする」という症状も確認しておきたいポイントです。

椎間関節嚢腫が神経根を圧迫すると、その神経が走る領域に沿って痛みやしびれが現れる場合があると言われています。医学文献でも、MRIで嚢腫による神経根の圧迫と下肢痛の部位が一致した症例が報告されています。

立つ・歩くなどの動作で足の症状が強くなる

「座っていると楽なのに、歩くと足がつらくなる」という方もいるかもしれません。

椎間関節嚢腫などによって神経が影響を受けている場合、姿勢や動作によって下肢症状が変化することがあります。歩いたときに痛みやしびれが強くなるのか、休むと楽になるのかも確認してみてください。

足に力が入りづらい・感覚がおかしいなどの症状がある

痛みやしびれだけでなく、足の動かしづらさにも注意が必要です。

腰椎椎間関節嚢腫の症例では、神経根の圧迫に伴って足の筋力低下が確認されたケースも報告されています。

「以前より足に力が入りづらい」「左右で感覚が違う」と感じる場合は、セルフケアだけで様子を見続けず、医療機関で相談することも大切です。

症状だけで椎間関節嚢腫と判断することはできない

ここは特に押さえておきたいところです。

腰痛、お尻の痛み、足の痛み・しびれは、椎間関節嚢腫だけにみられる症状ではありません。椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などでも、似た症状が現れると言われています。

そのため、このセルフチェックはあくまで「今の症状を整理するもの」と考えましょう。椎間関節嚢腫の有無や神経との位置関係を確認するには、MRIなどの画像検査が重要になります。

引用元:https://fujisawaseitai.com/cases/facet-joint-leg-numbness/

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椎間関節嚢腫は自然に治る?検査・治療方法について

「椎間関節嚢腫は自然に改善するの?」「手術をしない方法はないの?」と気になる方は多いでしょう。椎間関節嚢腫は、見つかったからといって全員が同じ経過をたどるわけではありません。症状の程度や神経への圧迫、日常生活への影響などによって対応が変わると言われています。

自然に縮小・消失した症例も報告されていますが、自己判断で長期間放置してよいという意味ではありません。まずは嚢腫の状態と症状との関係を確認することが大切です。

椎間関節嚢腫の確認にはMRIなどの画像検査が重要

「症状だけで椎間関節嚢腫かわかる?」というと、それは難しいと言われています。

椎間関節嚢腫の確認にはMRIなどの画像検査が用いられ、嚢腫の位置や大きさ、神経を圧迫しているかなどを確認します。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症との区別を考えるうえでも、画像所見は重要です。

症状が軽い場合は経過観察や保存療法が選択されることがある

椎間関節嚢腫が見つかっても、すぐに手術となるわけではありません。

症状が比較的軽い場合には、経過観察をしながら保存的な方法が選択されるケースもあります。どの方法が適しているかは、痛みやしびれの程度、筋力低下の有無などによって変わると言われています。

薬・神経ブロックなどで症状を抑える方法もある

「まず痛みを何とかしたい」という場合には、薬や神経ブロックなどが検討されることもあります。

これらは嚢腫そのものをなくす目的とは限らず、神経の圧迫などによって起きている痛みを軽減する目的で行われる方法です。症状を確認しながら選択されると言われています。

椎間関節穿刺・嚢腫穿破などが検討されるケースもある

保存的な方法の一つとして、椎間関節への穿刺や嚢腫穿破が検討される場合もあります。

医学文献では、椎間関節造影や穿刺、嚢腫へのアプローチによって症状の改善がみられた症例が報告されています。ただし、すべての方に同じ結果が期待できるわけではありません。

自然に縮小・消失するケースも報告されている

「自然に小さくなることはある?」という疑問もありますよね。

腰椎椎間関節嚢腫が自然に縮小・消失した症例は医学文献でも報告されています。そのため、椎間関節嚢腫が見つかったら必ず摘出しなければならない、とは言い切れません。

一方、自然消失を期待して放置するのではなく、症状の変化を確認することが重要です。

症状が強い場合や保存療法で改善しない場合は手術が検討される

強い痛みやしびれが続く場合、保存的な方法で改善がみられない場合などには、嚢腫を摘出する手術が検討されることがあります。

特に足の筋力低下など神経症状が進んでいる場合には、セルフケアだけで様子を見続けないことが大切です。

整体は椎間関節嚢腫そのものを治す施術ではない

ここは誤解しないようにしたいポイントです。

整体は、椎間関節嚢腫そのものを消失させる施術ではありません。参考記事でも、嚢腫そのものが整体によって改善したとは断定できないことが説明されています。

一方で、腰や股関節などの動き、筋肉の緊張、日常生活での体の使い方を確認し、症状に合わせて体への負担を考えることはできます。椎間関節嚢腫を指摘されている場合は、医療機関での検査内容も踏まえながら対応を考えることが大切と言われています。

引用元:https://fujisawaseitai.com/cases/facet-joint-leg-numbness/

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椎間関節嚢腫が心配なときは?来院・受診の目安

25d3521b-cad1-48bf-911d-2d93dcbb1c6c「このまま様子を見ていいの?」「整体に行くべきか、病院で検査を受けるべき?」と迷う方もいるでしょう。椎間関節嚢腫があっても症状の程度には個人差があると言われています。

大切なのは、嚢腫があるかどうかだけで判断せず、痛み・しびれの強さや筋力低下、日常生活への影響などを確認することです。特に神経症状が強くなっている場合は、整体だけで様子を見続けず、医療機関への来院を検討しましょう。

腰痛・お尻の痛み・足のしびれが続いている場合

腰からお尻、足にかけて痛みやしびれが続いている場合は、一度原因を確認しておきたいところです。

椎間関節嚢腫が神経根を圧迫すると、腰殿部痛や下肢痛、しびれなどが現れることがあると言われています。ただし、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症でも似た症状がみられるため、症状だけで判断しないことが大切です。

歩く・立つ・仕事など日常生活に支障が出ている場合

「少し歩くだけで足がつらい」「立って仕事を続けるのが難しい」といった状態も来院を考える目安になります。

痛みやしびれによって歩行や仕事、家事などに支障が出ている場合は、神経への影響などを確認することが重要と言われています。

足に力が入らない・筋力低下が進んでいる場合

痛みだけでなく、「足に力が入りづらい」「つまずくことが増えた」という変化にも注意してください。

椎間関節嚢腫による神経根の圧迫では、筋力低下を伴うケースも報告されています。以前より明らかに足を動かしづらくなっている場合は、早めに医療機関へ相談することが大切です。

排尿・排便の異常や会陰部の感覚異常がある場合

ここは特に注意したい症状です。

腰痛や足のしびれに加えて、尿が出づらい、尿や便を漏らす、股の間やお尻周辺の感覚がおかしいなどの症状がある場合は、馬尾神経が強く圧迫されている可能性も考えられます。

このような症状が急に現れた場合は、整体より医療機関への速やかな来院を優先してください。

痛みやしびれが急激に悪化している場合

「昨日まで歩けたのに急に足が痛くなった」など、短期間で症状が大きく変化した場合も注意が必要です。

特に強い痛みやしびれだけでなく、筋力低下や歩きづらさを伴っている場合は、神経の状態を確認するためにも医療機関への相談を検討しましょう。

MRIで椎間関節嚢腫を指摘され症状との関係がわからない場合

MRIで椎間関節嚢腫を指摘されても、「これが今の痛みの原因なの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。

画像上で嚢腫が確認されても、それだけで現在の症状との関係を判断できるとは限りません。嚢腫の位置や神経への圧迫と、痛み・しびれが出ている場所を合わせて確認することが重要と言われています。

整体で対応できる症状か医療機関での検査が必要か判断できない場合

「整体に行っていいのかわからない」という場合は、症状の内容から考えていきましょう。

参考記事でも、整体によって椎間関節嚢腫そのものが改善したとは断定できないことが説明されています。筋肉の緊張や関節の動きなどを確認することはできますが、MRIなどの画像検査が必要な場合は医療機関での確認が必要です。

特に筋力低下、排尿・排便の異常、急激な症状の悪化がある場合は、セルフケアや整体を優先せず医療機関への来院を検討してください。

引用元:https://fujisawaseitai.com/cases/facet-joint-leg-numbness/

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