札幌市東区にある整体院足うら屋です、いつも記事をご覧いただきありがとうございます。
今回は
筋肉注射 部位を正しく選びたい方へ。上腕・殿部・大腿のどこが適しているのか、ランドマークの探し方・神経・血管リスク・手技の注意点を、看護・医療の観点からわかりやすく解説します。
記事構成
①筋肉注射 部位とは?基礎知識
②各部位の詳細と選び方
③安全な手技と注意すべき合併症
④よくある悩み・Q&A形式で解説
⑤実践チェックリスト&図解/まとめ
筋肉注射 部位とは?基礎知識
筋肉注射とは何か/目的・皮下注射との違い
「筋肉注射」とは、薬液を筋肉の中に注入して吸収を促す方法のことです。体の中でも血流が豊富な筋肉に注射することで、薬の成分がゆっくりと、そして安定して体内に広がると言われています。皮膚のすぐ下に打つ「皮下注射」との違いは、薬が届く深さと吸収スピードです。皮下注射は比較的浅い層に薬を入れるため、吸収が穏やかで痛みも軽めとされていますが、筋肉注射はもう少し深く刺入するため、即効性や持続性が期待できるケースがあります(引用元:https://www.kango-roo.com/learning/5435/)。
実際には、ワクチンや鎮痛薬、ホルモン剤など、さまざまな薬剤が筋肉注射で投与されています。ただし、誰にでも同じ部位が適しているわけではありません。筋肉の厚みや神経の位置、年齢や体格によって、最適な注射部位が変わるとされています(引用元:https://www.cu-ra.net/blog/muscle-injection-latest-techniques/)。
なぜ部位選定が重要か(神経・血管・筋肉量の観点から)
筋肉注射では、どの部位に注入するかによって安全性や効果が大きく変わります。神経や血管が密集している場所に誤って針を刺すと、しびれや内出血が起こるおそれがあるため、部位選定は非常に大切です。「どの筋肉が安全で、どの範囲が避けるべきか」を見極めるには、正確なランドマークの把握が欠かせないとされています。
また、筋肉量も重要な要素です。筋肉が十分に発達していない部分では、針が深く入りすぎて神経を刺激してしまうリスクがあります。一方で、筋肉量が多すぎると薬が拡散しにくくなることもあるため、適度な厚みがある場所が理想とされています(引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/28/1/28_20041022002/_article/-char/ja/)。
看護や医療の現場では、「安全・確実・安定吸収」の3つを満たすことが求められており、単に“打ちやすい”だけでなく、“安全に打てる”部位を選ぶことが基本とされています。
成人・小児での代表的な部位一覧(上腕・殿部・大腿)
成人では、主に「上腕(三角筋)」「殿部(中殿筋・大殿筋)」「大腿(外側広筋)」が代表的な部位とされています。ワクチン接種などでよく使われるのは上腕部で、服を少しめくるだけで注射がしやすいという利点があります。殿部は筋肉が厚く、薬剤の吸収がゆるやかで痛みを感じにくいと言われています。一方で、坐骨神経の位置を誤ると痛みや違和感につながるため、十分な注意が必要です(引用元:https://takeyachi-chiro.com/buttockpain/)。
小児や乳児の場合は、大腿外側の筋肉が選ばれることが多いです。特に生後数か月の赤ちゃんでは、上腕や殿部の筋肉がまだ十分に発達していないため、大腿の外側広筋が安全とされています。年齢・体格・筋肉量に合わせて、最もリスクが少ない部位を選ぶことが、安心して施術を行うための基本とされています。
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各部位の詳細と選び方
上腕部(主に三角筋)の部位・ランドマーク
筋肉注射の代表的な部位としてもっとも多く使われているのが、上腕の三角筋です。ワクチン接種などでもおなじみですよね。「どこに打つのが安全?」と気になる方も多いですが、正しい位置を知っておくことが大切だと言われています(引用元:https://www.kango-roo.com/learning/5435/)。
肩峰からの位置・腋窩線からの位置指標
肩の骨(肩峰)を指で触れ、その少し下(指2〜3本分)を目安にします。わきのくぼみ(腋窩線)よりも外側に位置する三角筋中央部が、比較的安全な注射部位とされています。筋肉が厚く神経や血管が少ないため、吸収が安定しやすいとも言われています(引用元:https://www.cu-ra.net/blog/muscle-injection-latest-techniques/)。
メリット/デメリット(筋肉量・露出・神経障害リスク)
上腕部のメリットは「打ちやすさ」と「観察のしやすさ」。服を少しめくるだけで施術ができ、注入後の反応も確認しやすいです。一方で、筋肉が薄い人では針が深く入りすぎて神経を刺激するリスクがあるため注意が必要です。特にやせ型体型や高齢者では、筋肉量に合わせて針の長さや角度を調整すると良いと言われています(引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/28/1/28_20041022002/_article/-char/ja/)。
殿部(中殿筋・大殿筋など)の部位・ランドマーク
殿部(おしりの筋肉)は、筋肉が厚く薬がゆっくり吸収されるため、鎮痛薬やホルモン製剤の注射に選ばれることが多い部位です。痛みが少ないという声もありますが、坐骨神経の位置には注意が必要です。
「クラークの点」や「四分三分法」の意味と安全性検討
殿部の注射部位には、「クラークの点」や「四分三分法」という基準があります。これは、殿部を十字に4分割し、その中の“外上部”を目安にする方法です。この範囲では坐骨神経を避けやすく、安全性が高いと報告されています(引用元:https://takeyachi-chiro.com/buttockpain/)。また、筋肉の厚さを確認しながら針の長さを調整することで、薬液が筋内にしっかり届くと言われています。
メリット・注意点(坐骨神経リスク・被注射者体格)
殿部のメリットは、筋肉量が多く薬剤が分散しやすい点です。ただし、坐骨神経が近くを走行しているため、刺入位置を誤るとしびれや違和感が出ることもあります。特に脂肪が厚い体型では針の長さが足りず、筋肉層に届かない可能性もあるため、慎重な判断が必要です。
大腿部(外側広筋など)の部位・選定基準
大腿の外側広筋は、年齢や体格を問わず選びやすい部位のひとつです。とくに小児では筋肉がしっかりしており、姿勢を保ちながら安全に注射できるとされています。
成人・小児での使い分け・筋拘縮リスク
成人では、上腕や殿部が使いづらい状況(服装や姿勢の制限など)のときに大腿部が選ばれることがあります。小児では第一選択となるケースも多く、寝たままの姿勢でも施術できる点が利点です。ただし、同じ場所に繰り返し注射すると筋肉が硬くなる「筋拘縮」を起こすおそれがあるため、毎回少しずつ場所をずらす工夫が推奨されています(引用元:https://www.kango-roo.com/learning/2691/)。
どんな場合に大腿部を選ぶか
大腿外側は神経や血管が少なく、体勢を変えにくい高齢者や小児、臥床中の方にも適していると言われています。また、服を脱がずに注射しやすい点も現場では好まれています。対象者の筋肉量や体格を見ながら、上腕・殿部・大腿の中で最も安全な部位を選ぶことが基本です。
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安全な手技と注意すべき合併症
手技の流れ(部位同定・消毒・角度・刺入深さ)
筋肉注射を安全に行うには、「どこに」「どの角度で」「どれくらいの深さまで」という3つのポイントが基本になると言われています。まず、部位を正しく同定することが大切です。肩峰や腸骨、膝などのランドマークを指で確認し、筋肉の中央部を目安にします。その後、注射部位を十分に消毒し、皮膚を軽く引き伸ばしてから針を刺します。
角度は通常90度を目安にし、針の長さは筋肉量によって調整します。浅すぎると薬液が皮下にたまりやすく、深すぎると神経や血管に近づくリスクがあるため注意が必要です(引用元:https://www.kango-roo.com/learning/5435/)。針を抜いた後は、軽く押さえる程度にとどめ、揉みすぎないようにすると良いとされています。
避けるべき合併症(神経障害、血管損傷、SIRVAなど)
筋肉注射は正しく行えば安全性が高い方法ですが、まれに合併症が起こることがあります。代表的なのが、神経障害・血管損傷・SIRVA(肩関節障害)です。
神経障害は、坐骨神経や橈骨神経などを誤って刺激した場合に生じやすく、しびれや痛みにつながることがあります。血管損傷では、内出血や腫れが見られることがあり、注入部位に強い圧をかけると悪化するおそれもあります(引用元:https://hosp.jihs.go.jp/isc/080/FY2022/11-1.pdf)。
SIRVA(Shoulder Injury Related to Vaccine Administration)は、肩の関節や滑液包に薬剤が入り、炎症や痛みを起こすものです。三角筋注射の際に刺入位置が高すぎると発生リスクが上がると言われており、正確な部位確認が重要です。
体格・年齢・筋肉量による注意点(肥満・高齢者・小児)
注射の安全性は、体格や筋肉量によっても変わります。
たとえば肥満の方は皮下脂肪が厚いため、通常の針では薬が筋肉まで届かないことがあります。逆に高齢者では筋肉が萎縮しているため、深く刺しすぎると神経に近づくリスクが高まります。
小児の場合は、筋肉の厚みがまだ十分でないため、上腕よりも大腿外側を選ぶことが推奨されるケースが多いです(引用元:https://www.kango-roo.com/learning/2691/)。年齢や体格に応じた「針の長さ・角度・刺入部位の見極め」が欠かせません。
実践のコツ/よくある失敗とその防止法
現場でよくあるミスとして、「消毒不足」「角度のズレ」「筋肉を緊張させたまま刺す」などがあります。緊張した状態だと痛みが強くなりやすく、薬の吸収にもムラが出やすいとされています。
注射前に深呼吸を促したり、筋肉をリラックスさせるよう声かけするのも大切な工夫です。また、同じ部位への連続注射は避け、1〜2cmほど位置をずらすようにすることで筋拘縮の予防につながります。
「正しい位置」「適切な角度」「穏やかな手技」——この3つを意識するだけでも、痛みの軽減と安全性の向上が期待できると言われています。
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よくある悩み・Q&A形式で解説
刺入部位が「肩峰から○横指下」で良いのか?最新知見から
「肩峰から指2〜3本分下」という位置は、長く教科書的な目安とされてきました。しかし最近では、筋肉量や肩関節の位置を考慮して“やや下方寄り”を推奨する見解も増えています。
これは、三角筋の上部に刺すと肩峰下滑液包(しょうけんかかつえきほう)に薬剤が入ってしまい、SIRVAと呼ばれる肩の炎症を起こすリスクがあるためです。
そのため「肩峰より3〜4横指下」「腕の外側中央部あたり」がより安全な範囲とされています(引用元:https://www.cu-ra.net/blog/muscle-injection-latest-techniques/)。実際の現場でも、肩を少し下げてリラックスした姿勢で刺すと痛みが軽減されやすいと言われています。
上腕でも筋肉量が少ない人はどうすれば?
「やせ型だから三角筋が薄くて怖い…」という声は多く聞かれます。その場合は、刺入角度を少し浅め(60〜70度程度)にしたり、筋肉を軽くつまんで厚みを出す方法が取られています。
また、針の長さを短めに調整するのも安全性を高めるポイントです。もし上腕の筋肉が極端に少ない場合は、殿部や大腿外側などの筋肉が厚い部位を選ぶこともあります(引用元:https://www.kango-roo.com/learning/5435/)。
「体格に合わせて部位を変える」ことが、結果的に安全で痛みを抑えやすい方法につながると言われています。
殿部に注射したら腰が痛くなった…原因と対策
「おしりに注射した後、腰が重い・痛い感じがする」と相談されることがあります。これは、注射部位が坐骨神経に近かったり、筋肉が緊張した状態で針を刺したときに起こりやすい反応だと言われています。
対策としては、姿勢を横向きやうつ伏せにして筋肉をリラックスさせた状態で施術するのがポイントです。また、針を抜いたあとに強く揉むと内出血や筋肉痛が長引くこともあるため、軽く押さえる程度に留めると良いとされています(引用元:https://takeyachi-chiro.com/buttockpain/)。
小児・高齢者の場合、どの部位を選ぶべき?
小児では、大腿外側(外側広筋)が安全性と安定性の面で選ばれることが多いです。筋肉がしっかりしており、神経や血管も少ないため、姿勢保持がしやすいのが特徴です。
高齢者では、筋肉が萎縮していることが多く、上腕部での注射では骨や神経に近くなることもあるため、殿部や大腿部が選ばれるケースもあります(引用元:https://www.kango-roo.com/learning/2691/)。
どちらの場合も「筋肉の厚み」「姿勢」「安全な角度」を見ながら選定することが大切だと言われています。
接種後、揉んで良い・悪い?針を刺した後のケアについて
「注射後は揉んだほうがいいの?」という質問もよくあります。
筋肉注射では、基本的に強く揉むのは避けたほうが良いとされています。強い刺激を与えると、薬剤が皮下に広がって炎症や痛みを引き起こすおそれがあるためです。
代わりに、数秒〜10秒ほど軽く押さえるだけで十分だと言われています(引用元:https://www.vaccine4all.jp/news-detail.php?nid=98&npage=3)。また、接種当日は熱めの入浴や強いマッサージを控えるようにしましょう。
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実践チェックリスト&図解/まとめ
部位選定チェックリスト(筋肉量・神経・被注射者条件)
筋肉注射を安全に行うには、「どの筋肉に打つか」を冷静に判断することが大切です。以下のチェックリストを参考に、部位選定を行いましょう。
✅チェック項目:
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筋肉の厚みが十分にあるか(やせ型・高齢者では特に注意)
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神経・血管の走行を避けられる位置か
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被注射者の年齢・体格・姿勢に適しているか
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衣服を脱がずに安全に施術できる部位か
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過去に同じ部位へ注射していないか(筋拘縮予防)
こうした要素を確認することで、合併症のリスクを減らし、薬剤の吸収を安定させられると言われています(引用元:https://www.kango-roo.com/learning/5435/)。
図解付き「上腕・殿部・大腿のランドマーク」
部位を目で理解するためには、ランドマークの確認が欠かせません。図解を用いると、どの位置が安全なのか一目で把握しやすくなります。
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上腕(三角筋):肩峰から3〜4横指下、腋窩線より外側の中央部。神経や血管を避けやすい範囲。
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殿部(中殿筋):おしりを十字で4分割し、上外側の領域(クラークの点周辺)。坐骨神経を避けやすい位置。
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大腿(外側広筋):大腿の外側中央〜やや上部。小児・高齢者・臥床者にも適した安全部位。
実際の看護現場では、こうした位置を図や模型で確認しながら学習・実践する方法が推奨されています(引用元:https://takeyachi-chiro.com/buttockpain/)。
まとめ/筋肉注射 部位選びのポイント総括
ここまでの内容を振り返ると、筋肉注射の安全性を高めるカギは「部位選定・角度・深さ」の3つに集約されます。
上腕は利便性が高い反面、筋肉量によって注意が必要。殿部は吸収が穏やかで痛みが少ないと言われていますが、坐骨神経を避けることが必須。大腿部は姿勢保持がしやすく、年齢を問わず使える万能な部位です。
また、注射後のケアとして、強く揉まず軽く押さえる程度にとどめることで、痛みや内出血を軽減できると言われています。
つまり、「筋肉量を見て、神経を避け、対象者に合う部位を選ぶ」——このシンプルな原則を守ることが、最も安全な筋肉注射につながるのです。
参考資料・さらなる学びのために(引用元URL付)
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引用元:看護roo!「筋肉注射の基本手技と注意点」
https://www.kango-roo.com/learning/5435/ -
引用元:Cu-ra.net「最新の筋肉注射技術とランドマーク」
https://www.cu-ra.net/blog/muscle-injection-latest-techniques/ -
引用元:竹谷治療院「殿部注射と坐骨神経リスク」
https://takeyachi-chiro.com/buttockpain/
これらの資料では、実際の臨床現場でのポイントや注意すべき解剖学的知識が紹介されています。現場での安全意識と技術力を高める参考になるでしょう。
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