足うら屋ではこれまで多くの脊柱管狭窄症の症状で悩んでいる方の施術を担当してきました。
その症状を引き起こしてしまった要因、背景は人それぞれ多岐にわたりますが実は共通している要因もあります。
それは【水を飲む量が少ない】ということです。
皆さんも一度は『水をよく飲みましょう』という言葉を聞いたことがあると思います。
なぜ水を飲むことが重要なのでしょうか。
今回は水が身体にとってどのような役割をしていて不足してしまうとどのようなトラブルに繋がるのかを解説していきます。
人体の約60%は水であると言われており、人体を構成する必要不可欠な成分です。
まずは水の役割について解説していきます。
役割①:ドロドロ血液を解消
⇒血液の水分不足によるドロドロを解消し、脂質を排出して血流をよくします。
役割②:生活習慣病の改善
⇒体内水の循環で、糖の代謝や塩分の排出を促し、糖尿病や高血圧を改善します。
役割③:胃腸の働きが活性化
⇒体内水の循環により、各臓器の機能ならびに消化機能が向上し、
胃腸の調子が改善します。
役割④:冷えの防止
⇒自律神経は血管の収縮や拡張を司ります。
体内水の循環が良くなると、自律神経のアンバランスが解消され、
血管が拡張して温かい血液が体の末端まで運ばれます。
役割⑤:疲れやストレスの解消
⇒自律神経の乱れと、水分の滞りは深く関係しています。
体内水の流れを良くすることで、自律神経のバランスが整えられ、
精神的ストレスが緩和されます。
同時に栄養素が体の各部に運ばれるため、肉体的疲労も解消します。
こんなにも多くの役割を担ってくれています。
ではこの水が不足するとどうなるのでしょう?
①血流が悪くなり②末梢が冷え③内臓での消化吸収機能が低下し④筋肉、筋膜など組織への栄養供給が不足してしまいます。
筋膜はコラーゲンと水分で出来ており、85%は水分で構成されています。そのため水分が不足することで筋膜には大きな影響を与えます。
筋膜の柔軟性が低下することで同じ姿勢を取り続けたことによる負担や運動による負担が消化しきれずに疲労を溜め込む状態になってしまいます。
疲労が蓄積してくると筋膜は凝り固まってしまいます。そのことにより筋膜が付着している骨が引っ張られ歪んだ姿勢が固定化することで同じ部位に負担が掛かり続けるようになります。
特に腰や骨盤周りに筋膜の硬結部位を多く形成している場合には脊柱管狭窄症の症状を誘発することが多いです。
では水をどのように摂取していけばいいのでしょう?
日常生活を送るうえで成人が1日に必要な水分量は2.5Lと言われています。
えっ2.5Lも飲まないといけないの!?と思った方もいると思います。
ご安心ください。毎日の食事で約1Lは摂取できるといわれているので残りは1.5Lです。
年齢や体重によっても必要な量は変化しますので大体1.2~1.5Lのイメージでいいでしょう。
そして飲み方としては1度に大量の水を飲むのではなく回数を分けてこまめに摂取することが推奨されています。
1度に大量に飲んだとしてもすべては吸収されません。吸収されなかった分は尿として排出されてしまうため、効果的な水分補給とは言えなくなります。
とはいえいきなり1.2~1.5Lを目標に水を飲むことも大変だと思います。
まずは1日の中で『コップ2杯の水を追加する』を意識してみましょう。朝起きてから1杯、夜寝る前に1杯、これでコップ2杯です。
これなら出来そうな気がしてきませんか?
まずは今よりも水を飲む習慣を生活に組み込んでいくことが重要です。
水を飲む習慣を自分にプレゼントして体内環境を整え症状から解放される日々に向かって進んでいきましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。