当院には自律神経失調症状で悩んでいる方が多く来院されています。
自律神経失調症状で悩まれている方の中で朝起きた時の調子の悪さを訴えている方が少なくありません。
共通点として起床時に吐き気を感じている方が多いようです。
ではなぜ自律神経が乱れていると起床時に吐き気を催してしまうのか、その予防法を今回は解説していきます。
吐き気の理由
自律神経失調症状を引き起こしている場合には胃腸の機能が崩れてしまっている可能性が高いです。
自律神経は胃腸のコントロールも担っており交感神経、副交感神経にはそれぞれ胃腸にどのように働くか指令を送る役割を持っています。
交感神経が優位に働いているときには胃腸の蠕動運動は抑制されます。
副交感神経が優位に働いているときには胃腸の蠕動運動は促進されます。
蠕動運動が促進されていると胃腸内の不要物が次々と押し出され腸内環境にも好影響を与えます。
睡眠をとっているときには身体は本来リラックスモードに入っているはずです。つまり副交感神経優位になっている状態が望ましいです。
しかし自律神経のバランスが崩れているとリラックスしたい場面でも交感神経優位になっている方が多いです。
本来であれば寝ている間に胃腸の蠕動運動により胃腸内の不要物を押し出し腸内環境が整えられる場面で交感神経になることで胃腸の蠕動運動が抑制され不要物の整理が出来ずにその場に留まってしまい腸内環境が悪くなってしまうのです。
そのため朝起きた時には胃腸の状態が悪くなっておりそのことを“吐き気”というサインを用いて脳に知らせているのです。
吐き気を感じたらどうする?
朝起きた時に実際に吐き気を感じていたらどうすればいいのか。
本当に吐きそうなのであれば吐いてしまった方が楽になることは多いです。
吐ける感じではなく吐き気が続く場合は座る、横になるなど自分にとって落ち着ける姿勢をとることが大事です。
朝起きた時の吐き気に対する予防法
ここまでのお話で睡眠時の自律神経のバランスが崩れていることで就寝時における胃腸の機能低下が引き起こされていることが起床時の吐き気の原因になってきているとお伝えしてきました。
つまり予防法としては『良好な睡眠を取る』ことが一番だと考えます。
とはいっても『良好な睡眠って何?』『言われて出来るくらいなら苦労しないよ』という意見が出てきそうですね。
簡単に3つのポイントにまとめてお伝えします。
①寝る前のカフェイン摂取は控えましょう。
②寝る前のスマホ操作は1時間前にやめましょう。
③寝る1~2時間前に入浴・湯船に浸かりましょう。
①コーヒーや緑茶、紅茶に含まれるカフェインには目を覚ます効果があります。
カフェインは摂取してから3~5時間は効果が持続すると言われています。夕食後にはカフェインの摂取は控えましょう。
②スマホやパソコンの画面から発している『ブルーライト』には目に見える光の中でもエネルギーが強いと言われています。
ブルーライトを浴びることで体内時計に乱れが生じて適切な時間に睡眠を取るということを阻害してしまいます。
③ゆっくりと湯船に浸かることで身体をリラックスモードに入れることができ副交感神経の働きを活性化することができます。そのことで就寝時にリラックスしてスムーズに入眠することをサポートできます。
それでも症状がよくならない場合は?
これまで紹介した3つのポイントは予防法としての手段です。
それでも中々起床時の吐き気がおさまらないという方はもっと深い部分に根本原因が潜んでいる可能性があります。
背骨の歪みや硬さ、頭蓋骨の位置関係のズレ、内臓疲労、呼吸器系の機能低下など多岐に渡ります。
自律神経からくる吐き気に悩まれていて色々な方法で対処しても症状改善に至っていない方は是非一度足うら屋にご相談ください。
一緒にあなたの生活に潜む吐き気の根本原因を探していきましょう。
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